ぼく ときどき ぼく

毎日の振り返りをメインに記しています。

「頭を使った努力」をしているか?

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あるつぶやきとの出会い、衝撃

みなさんこんにちは。つとむです。

ぼくは現在41歳の男です。岐阜のいなかに住んでいて、実家のとなりに家をたてました。

かぞくは妻と息子が2人います。何回か転職をかさねた末、今は自動車部品メーカーで設計のしごとしています。いたって普通の、そのへんでよく見かけるサラリーマンです。

 

家族がいて、収入があるていど安定していて、持ち家があって、食べるものに困らず、旅行や外食をたまにして、、、、、というなんの心配もない日々をすごしています。

 

そんなぼくですが、毎日悩んでいます。

いつも思うのは「このままではいけない」ということ。でも具体的に何をするかは漠然としています。

超がつくほどの凡人でありながら、現状に疑問をもち、「成長したい!」、「何かを変えたい!」という思いがあり、いろいろなことにチャレンジしてきました。

 

そんな中、6年間も続いている習慣があります。それは「朝の振り返り」です。

人から見て「わぁ、成長したね!」と言われることも大事だけど、そのためには沢山の積み重ねた成長が必要だと思うんです。その沢山の積み重ねの結果、ようやく人の目に見えるようになった時に、人から称賛されるのだと思います。

ぼくは人から見える成長だけに注目するだけでなく、ぼくにしか見えない部分の成長を記していこうと振り返りを6年前からはじめました。「このままではいけない」という思いに対して答えが出せるかもしれないという思いもありました。

 

振り返りにこんなことを記していました。これはプロ野球選手ダルビッシュ有さんの言葉です。

練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。

 

ダルビッシュさんがツイッターでのつぶやきです。2010年につぶやかれています。

最初は「努力は裏切らない」とか「継続は力なり」に近い意味だと思いましたが、後半の「頭を使って練習しないと普通に嘘をつくよ。」に大きな衝撃を受けました。ぼくの考え方を振り返るきかっけとなりました。

 

そのつぶやきを実践してみた

当時のぼくは、その会社につとめて3年目ということもあり、まずは仕事をおぼえようと、上司や仲間の指示を忠実にこなし、まわりがやっていることを真似することに一生懸命でした。転職したてということもあり、とにかく真面目につとめることに一生懸命でした。

 

そんな時同僚から「悪いことではないけど、つとむさんって指示されたことを黙々と実行するタイプだよね。何か自分からやりたいことってないの?」と言われました。ぼくに与えられたしごとのテーマにおいてあまり良い結果を出せず、日々モチベーションを下げている中で言われた一言でした。

 

その一言で気づきました。「ぼくは、指示されたことや仲間がやっていることを愚直にこなしているだけだ。それをこなすためだけに職場に来ている。ぼくの考えや意思はまったくない。」ということに。

 

ダルビッシュさんの言葉と同僚の一言で、ぼくはそれまでの仕事のやり方を変えました。具体的には、「頭を使った努力」をすることにしたんです。

 

・上司「この設計標準で次の製品は作ってみよう。」

 ⇒ぼく「1円でも安くものが作れる標準や方法がないかを探そう!」

 

・同僚「次の試験ではこの項目を評価してください。」

 ⇒ぼく「試験はこの項目だけで足りるのか?他に評価すべき項目はないか?」

 

指示されたことをいったん考えるようになりました。「もっと良くならないか?」「もっと安くならないか?」「これだけで足りるのか?」と。それがぼくの「頭を使った努力」の最初の一歩でした。

 

「頭を使った努力」の結果

人間急には変わりませんが、「頭を使った努力」を意識してしごとをするうちに、良い方向へ向いている気がします。

 

・与えられた課題に対して、愛着や責任感が芽生えたこと。

・与えられた課題への取り組みに、ワクワクするようになったこと。

・他人の意見を聞くために、以前に比べて同僚と会話をするようになったこと。

・他人の意見を聞くことで、知識や手段が増えたこと。

・会議での報告に自信がもてるようになったこと。

 

大きな成果や昇進、昇給という機会はまだありませんが、「頭を使った努力」以前のぼくと比べると、日々の生活のモチベーションが上向いたことは確実です。

 

でもひとつだけ目に見える大きな変化がありました。社内であるメールをした時です。

 

ぼくのメール

「製品Aは○○○標準に加えて、△△△項目の評価もしています。製造原価の目標は余裕でクリアできます!」

 

そのメールに対して他部署の偉い人から以下の言葉を言われました。

「最近受け取ったメールで、つとむさんのメールに一番感動した!」と。

 

最初は何を言われているのか分かりませんでした。その方はぼくの送ったメールの”余裕”という言葉に感動されたとのことです。その言葉から仕事への自信と責任を感じたとのことでした。

 

その方の意見に、ぼくも気付かされました。「以前のぼくだったら、社内メールで”余裕”などという言葉を使っていただろうか?」と。きっとこんなメールを送っていたと思います。

 

以前のぼくのメール

「製品Aは○○○標準なので、製造原価の目標は達成できる見込みです。」

 

当たりさわりのない言葉ですね。普通の言葉です。普通に仕事をした感じの言葉です。「頭を使った努力」を加えることで、課題に対する取り組み方が変わり、他人が感動するような結果を生むことができました。

 

「頭を使った努力」をすることで、ぼくは仕事のやり方を変えることができ、まわりの評価も変えることができました。

 

「頭を使った努力」の先にあるもの

仕事を前向きに取り組めるようになったことは言うまでもありませんが、「頭を使った努力」を他でも実践しています。

 

・趣味の筋トレではメニューをこなすだけでなく、効いている部位に意識を置くようになった。

・本の内容をそのまま受け止めるのではなく、自分に置き換えて考えるようになった。

・子供のラグビーの練習では、先に練習の意味を子供に伝えるようになった。

 

「このままではいけない」という悩みを抱え、具体的になにひとつ動き出せていなかったぼくですが、最近は前向きに日々を生きています。「頭を使った努力」をすることで、人生が指示されたものから主体的なものへと変わったからだと思います。

 

ぼくの行動ひとつひとつが、ぼくの考えや意思が反映されたものであり、ぼくの責任のもとでおこなわれています。上司や同僚の指示だけで動いていたぼくは、他人に人生を任せていたのです。ぼくの人生なのに他人の人生を生きていたということになります。ぼくの考えや意思を押し殺して、他人を優先する。

 

そりゃ毎日思いますよね。「このままではいけない」と。

 

まだまだ発展途上ですが、ぼくはぼくの人生を生きるという選択をしました。ダルビッシュさんの言葉から「頭を使った努力」をすることが必要だと気づき、その実践を通して、人生の主役になることができました。

 

最後に、もう一度ダルビッシュさんの言葉を記します。

練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。

 

みなさんの気づき、人生のヒントになれば嬉しいです。