ぼく ときどき ぼく

毎日の振り返りをメインに記しています。

特別なことをするために、当たり前のことをする

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あこがれのアスリートの言葉

みなさんこんにちは。つとむです。

 

「この人すごいな!」という人に出会う度に、「この人みたいになりたいな。。。」と誰しも思いますよね。

 

起業して成功をおさめた経営者、大記録を残したアスリート、世の中を変えるような発明をしたクリエイター、大ヒット曲を連発するアーティスト。ぼくとはもって生まれた能力がちがうし、こういう人には決してなれないと思いながら、尊敬や憧れをいだいています。

 

身近にも「この人すごいな!」っていう人は沢山います。ある日行ったスポーツジムで、ぼくよりおもい重量のベンチプレスを上げていたおじさん、脱サラして会社をつくった友人など。ぼくよりすごい結果を残している人はめちゃくちゃ沢山います。

 

あこがれる存在で、一番の存在が元プロ野球選手のイチローさんです。イチローさんの実績はここで説明する必要がないくらい、沢山の人が知っています。プロ野球選手の枠を超え、彼ののアスリートとしての考え方・生き方が、沢山の人に影響を与えてきました。

 

そんなイチローさんの言葉で、ぼくが一番好きなのがこちらです。

特別なことをするために、特別なことをするのではない。

特別なことをするために、普段通りの当たり前のことをする。

 

イチローさんが現役時代に語った言葉です。この言葉に、ぼくが今まで見落としていた大切なことが隠れていると感じました。これまでの自分の生き方、努力の仕方を振り返り・あらため、成長するきっかけになりました。

 

 

特別なことばかりをしていた過去

体をきたえるために「よし!明日から毎日走ろう!」とある日考えました。その日のうちに、近所のスポーツ用品店でランニングシューズとランニングウェアを買いました。さらにスポーツドリンクや朝食も準備しました。いわゆる「カタチから入る」ってやつですね。いつもより早い時間に布団に入り、準備はバッチリ!これで明日からぼくもアスリートです!

2〜3日これを続けました。。。今そのランニングシューズは下駄箱で眠っています。

 

スキルアップのために「よし!明日から本を読もう!」と考え、アマゾンでベストセラーになっている本を買いあさりました。自己啓発系から、専門書、雑誌類にいたるまで、一般的に「デキるひとは読んでいる!」みたいな本はすべて買いました。届いた本が本棚にならんでいるのとながめながら、「これで俺もデキる人間になった!」と満足感にひたっていたのを覚えています。

通勤時に本をよみましたが、これも2〜3日で終わりました。買った金額の10分の1ぐらいの値段で、古本屋へ売ってきました。

 

これがぼくの歴史です。「こうなりたい!」と思った後にとる行動って、高いお金をはらって道具をそろえることや、本を買ってあたまがよくなった満足感にひたることでした。当然ですが、道具や本をそろえても成長はしませんよね。

 

「このままではダメだ!」という気持ちも強くもっていました。自分を変えたい。カタチから入るのではなく、継続して努力できる人間になりたい。そんな時にであった言葉がイチローさんの言葉です。

 

「特別なことをするために、特別なことをするのではない」、体をきたえてマッチョになること、スキルアップすること、ぼくではないぼくになることですから、特別なことです。その特別なことをするために、特別なことをするのではない???言葉の意味を日々考えてました。

 

結論として行き着いたのが、言葉のとおりに「当たり前のことをする」でした。今のぼくにとって大きな変化やストレスをかけることをするのではなく、少しがんばればできる「当たり前のこと」をする。ぼくがこれまで三日坊主でだったのは、現状からかけはなれすぎた「特別なこと」ばかりをしてきたからではないだろうか。いずれはそれができるようになることが必要だが、少しがんばればできる「当たり前のこと」を継続していこう、と考えたのです。

 

 

普段通りの当たり前を継続して変わったこと

少しがんばればできる「当たり前のこと」を考え、毎日おこなうようにしました。考える時に意識したのは、お金を使って道具はそろえないこと、現状の時間・場所でできること、です。

 

■健康のために毎日おこなう当たり前

・一回の食事量は腹八分目の量にすること。

・30回そしゃくすること。

・夕食後にお菓子は食べないこと。

 

スキルアップのために毎日おこなう当たり前

・机の上はきれいにすること。

・やるべきことを後回しにしないこと。すぐにやること。

・帰宅時に一日のまとめと、明日やることを明確にすること。

 

まずは、それまでできていなかったワンランク上のひとがやっている(やってそうな)ことを、とにかく毎日おこないました。道具を買う必要もないし、今の時間と場所でできることです。「これなら簡単!毎日できる!」という思いがありましたが、「こんな簡単なことで変わるかな」という気持ちがとても強かったです。でも、それまでの三日坊主を克服したかったので、決めたことをとにかく毎日毎日やり続けました。

 

その結果、こんな変化がありました。

 

■健康面

・1ヶ月で体重が3kg減りました。

・体が軽くなり見た目がシュッとしてきました。

・普段の動きがスムーズになりました。膝の痛みがなくなりました。

 

■スキル面

・「すぐにやる」という姿勢が、周りの人からほめられました。

・ほめられるとさらにやるため、「早くやる」スキルが上がりました。

・一日の計画が明確なので、時間のムダなく、効率的に仕事ができるようになりました。

 

少しがんばればできる「当たり前のこと」を1ヶ月継続するだけで、これだけの変化がありました。さらに、三日坊主を克服できつつあるという達成感もあり、モチベーションも高まっています。

 

さらにこれを数年続けました。今では毎日トレーニングすることが日課となり、ボディビルコンテスト出場を考えるようになりました。「健康になりたい!」とランニングシューズを購入していた当時のぼくからすると、かなり特別な状態にあります。スキル面も同様に、「すぐやる」ことが習慣になり、たくさんの仕事を任されるようになりました。たくさんこなせば、その分たくさんの機会にも恵まれ、スキルアップの機会がたくさんあります。効率的に仕事をこなすこともレベルアップし、いつの間にか社内で「仕事効率アップ術」というようなコーチを任されるようになりました。これも特別なことです。

 

特別をもとめて特別なことばかりに取り組んでいたぼくは、イチローさんの言葉に出会い、特別なことをするために当たり前のことを継続することで、特別な自分になることができました。

 

 

普段通りの当たり前の質を上げることが大切

「特別なことをするために、普段通りの当たり前のことをする」の大切さを学んだぼくは、それを継続するうちに、より重要なことを学びました。「普段の当たり前」の質を上げることが大切だと考えるようになりました。それは、ぼくたち人間の人生は、「普段の当たり前」が大半を占めていると気づいたからです。

 

例えば、ぼくはスキルアップのために「机の上をきれいにする(パソコン以外は置いておかない)」ということを決めて実践してきました。それ以降、届いた書類はすぐに目を通す、提出物はすぐに出す、ということをして、机の上にものが長期間放置されないことを心がけています。開始当初は意識をしていましたが、今ではそれが習慣となっています。

 

それ以前のぼくはというと。。。机の上には書類が積み重なり、下の方は目と通していない状態で数ヶ月も放置されていました。何がどこにあるかさっぱり分からない状態で仕事をしていました。それが以前の習慣でした。

 

ぼくたちは「普段の当たり前」で生きています。それを毎日毎日繰り返し、何年、何十年と積み重なっていきます。きれいな机を継続する中で、ぼくがこれまでどれほど長い期間きたない机で仕事をしてきたのかということ、それによってたくさんの損失(探しもの、無くしもの、納期遅延など)をしてきたかを考えさせられました。きれいな机に保つ「当たり前」をもっと前から継続していれば、ぼくはもっと損失をせず、良い機会を得られたのではないかと反省しました。それに気づいてからは、「普段の当たり前」の質をもっと良いものにすることを追求するようになりました。

これがぼくの学びです。

 

目指すものがある人、いつも三日坊主に悩んでいる人は、これを参考にしてスタートしてみてください。

・少しがんばればできる「当たり前のこと」を考える。

・決めた「当たり前のこと」継続する。

・できるようになったら「当たり前のこと」の質を上げて、また継続する。

 

最後に、もう一度イチローさんの言葉を記します。

特別なことをするために、特別なことをするのではない。

特別なことをするために、普段通りの当たり前のことをする。

 

 

みなさんの気づき、人生のヒントになれば嬉しいです。